おっすおっす。
かーむです。
あけましておめでとうございます。
今年もマイペースでちょこちょこ書いていこうと思いますので、よろしくお願いします(‘ω’)
11月あたりから、ちょーーっとお仕事が忙しくてブログもアリーナもちょっと触れていませんでしたが、1月16日にはアリーナで『テーロス還魂記』がリリースされるということで、2020年最初の記事は環境の復習的な感じで《王冠泥棒、オーコ》禁止後の環境をざっくりまとめてみたいと思います。
いきなり最近のリストだけ見るのもいいですが、途中まったくMTGに触れていなかった時期もあるので、今回は大まかにメタゲームや採用カードの変遷も一緒に見ていきたいと思います。
直近9大会のTOP8
TOP8が全てってわけでもありませんが、ひとまず直近に行われた8つの大会のTOP8をまとめてみましょう。
※クリックで大きくなるよ
グラフを見ても、上位3つのデッキが他のデッキと比べて結果を出していますね。
まず分布を見ていくと、トップメタはジェスカイファイアーズ。
総合で見ても2割以上のメタを占めており、安定して結果を出し続けていますね。
2位はミシックチャンピオンシップ・ロングビーチで登場した新型シミックフラッシュ。
直前のTwitch Rivalsでもトップメタであったジェスカイファイアーズを倒すために構築されたデッキで、殿堂入りプレイヤーであるセス・マンフィールドが着想し、さらにブラッド・ネルソンとハビエル・ドミンゲスという強豪プレイヤー2人も調整に参加して完成されました。
3人がデッキをシェアして臨んだMCロングビーチでは同デッキをシェアした3人全員をTOP8に送り出すという凄まじい結果を叩き出しました。
そして3位はジャンドサクリファイス。
こちらもジェスカイファイアーズ同様、オーコ禁止後からずっと安定してTOP8に入り続けています。
サクリファイス系は他にもゴルガリやラクドスなどもTOP8入りしていますが、総合的な勝率ではジャンドが板、と言えそうです。
この上位3デッキがトップメタと言えそうですね。
相手に勝つにはまず相手を知ること!ということで、今回はこれら3つのデッキの採用カードやその変化を見ていきたいと思います。
トップメタたちのデッキの変化
それでは早速、過去の大会のデッキリストを確認しながら、ジェスカイファイアーズ、シミックフラッシュ、ジャンドサクリファイスの3デッキが互いのデッキを攻略するためにどのような変化をしてきたのか見ていきましょう。
ジェスカイファイアーズの変遷
まずはジェスカイファイアーズ。
上の画像は、《王冠泥棒、オーコ》が禁止された直後に開催されたTwitch Rivalsで4位に入賞したデッキのリストです。
《創案の火》から土地を寝かさずに《炎の騎兵》や《帰還した王、ケンリス》を0マナで着地させ、浮いたマナによってそのまま起動型能力を使って一気に相手を押しつぶします。
除去枠に関してはメインから2種類の全体除去を搭載しており、アグロ系デッキにも相当な耐性を持っています。
《轟音のクラリオン》は最近増えているラクドスナイトにも非常に効果的ですね。
ジェスカイカラーでは火力圏外のでっかいクリーチャーに対しての除去が心配になりそうですが、《裁きの一撃》や《時を解す者、テフェリー》により高タフネスのクリーチャーも対処可能です。
Twitch Rivalsから約3週間後には、オーストラリアのブリスベンでマジックフェストが開催されましたが、TOP8のうち半分の4デッキがジェスカイファイアーズでした。
Twitch RivalsとMFブリスベンのジェスカイファイアーズの採用カードの違いとしては、MFブリスベンで入賞した4つのジェスカイファイアーズすべてが全体除去を減らして《可能性の揺らぎ》を採用していました。
全体除去を打って凌ぐよりは自分の手を進めて《創案の火》からフィニッシャーを着地させる方が勝ちに近いという判断でしょうか。
続いて2019年12月21日に行われたThe Finals2019のジェスカイファイアーズには、メインとサイドに2枚ずつ《徴税人》が採用されています。
採用理由としては、まずサクリファイス系デッキの《魔女のかまど》や《大釜の使い魔》の能力起動を制限できること。
そして何よりもミシックチャンピオンシップ ロングビーチで登場したシミックフラッシュへの対策と思われます。
現に、MCロングビーチ以降に入賞している10つのジェスカイファイアーズのうち、8デッキが《徴税人》を採用しています。
シミックフラッシュの変遷
続いてシミックフラッシュ。
MCロングビーチで3人の強豪がシェアし、3人ともがTOP8入りを果たしました。
従来のシミックフラッシュに入っていた《幽体の船乗り》や《塩水生まれの殺し屋》などの軽量クリーチャーが《砕骨の巨人》や《波乱の悪魔》に対してあまり効果的でないという理由から、クリーチャーへの依存度を下げてデッキパワーを底上げするするために、代わりに《世界を揺るがす者、ニッサ》と《ハイドロイド混成体》と言ったパワーのあるカードが採用されています。
ジェスカイファイアーズを倒すデッキとして考案されたデッキと言うだけあって、《霊気の疾風》を含めるとメインから15枚ものカウンターが積まれており、大ぶりなアクションの多いジェスカイファイアーズに対して有利に立ち回ることができます。
MCロングビーチの1週間後に開催されたMFオクラホマのシミックフラッシュは概ねロングビーチのものと変わりありませんが、《火消し》と《悪意ある妨害》が1枚ずつ《選択》に代わっています。
微差と言えば微差ですが、その時欲しいカードを探しに行ったり、若干ながらキープ基準になったりとデッキの安定性を高めてくれます。
12月20日-22日に行われたMFポートランドに入賞した2つのシミックフラッシュには両方《選択》が採用されています。
また、MFロングビーチのリストでは土地26枚で構成されていましたが、《選択》という軽量ドローを採用したこともあってか、MFポートランドで入賞した2つのシミックフラッシュはどちらも土地が25枚になっています。
12月6日-8日のMCロングビーチで登場した新しいデッキではありますが、登場後の約1ヶ月の中では、デッキ内容はメインサイドそれぞれ1~3枚の変更にとどまっています。
採用カードの変更も、各カウンターの枚数調整やマナ配分の調整という範囲内で、今のところ構築レベルでの大きなアップデートはないようです。
それだけだとちょっと味気ないので、登場後の勝率を見てみましょう。
初登場したMCロングビーチでは対ジェスカイファイアーズの勝率は90%、総合勝率も66%超と分かりやすく勝ち組でした。
しかしジェスカイファイアーズが《徴税人》を採用し始め、勝率に陰りが見え始めます。
MFポートランドではついに対ジェスカイファイアーズの勝率も総合勝率も5割を切り、”アンチ”ジェスカイファイアーズの立ち位置を失ってしまいました。
やはり《徴税人》がかなり効いていそうですね。
先手でも打ち消せるのは《火消し》しかなく、後手では先手2ターン目の着地を防ぐ方法がまったくありません。
シミックフラッシュはプレイ難易度が高めのデッキなので、プレイヤーの腕で勝率もかなり動くと思いますが、ちょっと最近のメタゲームはシミックフラッシュにとっては逆風のようです。
これから『テーロス還魂記』のリリースとともにメタゲームも大きく変わると思いますが、ゲームスピードが遅くなればまた勝率を上げてくるかもしれません。
ジャンドサクリファイスの変遷
最後はジャンドサクリファイス。
まずはデッキの説明を……と思ったけど、バーチャルプレインズウォーカーのはじめまどかさんがこの間ナイスな記事を上げていたのでブン投げます(‘ω’)
ジャンドサクリファイスは様々なカード同士がシナジーを形成するテクニカルなデッキですが、こちらの記事では便利な小技も載っているのでジャンドサクリファイスを使っている人も倒したい人も一見の価値です。
【Standard】ジャンドサクリファイスの説明書|はじめまどか|note
上手いことデッキ紹介を省くことに成功したところで、採用カードの変遷を見てみましょう。
こちらはTwitch Rivals2位のデッキ。
ラクドスサクリファイスは《大釜の使い魔》、《魔女のかまど》、《パンくずの道標》など固定パーツが非常に多いため、メインは割と見慣れたカードたちですが、《戦慄衆の将軍、リリアナ》とサイドにフル投入の《燃えがら蔦》が特徴的ですね。
続いてMOPTQのデッキ。
《王冠泥棒、オーコ》が禁止されて以降、トップメタの一角として研究が進んだジャンドサクリファイスですが、早い段階で《フェイに呪われた王、コルヴォルド》のパワーが明らかになり、早々に定番パーツとして定着しました。
MOPTQ以降に入賞した11デッキのうち、10デッキで採用されています。
猫かまどコンボを1周するだけでも、手札を2枚増やしつつ6/6飛行という巨大なサイズに成長します。
5マナと少々重めではありますが、ゲームを決めるパワーを十分に持った強力なフィニッシャーです。
その他の変化としては、《戦争の犠牲》の複数枚の採用です。
《王冠泥棒、オーコ》とともに禁止された《夏の帳》が現役だった際には少し打ちづらい呪文でしたが、長いゲームを戦うジャンドサクリファイスの終盤の盤面ひっくり返しカードとして6マナ域のプレインズウォーカーに代わり《戦争の犠牲》が採用されるようになりました。
重い呪文ではありますが、一気に盤面の不利をひっくり返せる強力な呪文で、4枚フル投入しているリストも珍しくありません。
ミラーでは《波乱の悪魔》、《パンくずの道標》、《魔女のかまど》といったコンボパーツを一掃できるほか、ジェスカイファイアーズ相手でも《創案の火》もろともプレインズウォーカーやクリーチャーを一気に除去できます。
クリーチャー、エンチャント、プレインズウォーカー、アーティファクトそして能力持ちの土地といった複数種類のやっかいなパーマネントが並びやすいメタゲームにおけるキラーカードとして非常にマッチしています。
今回対象にしているイベントで入賞した12個のジャンドサクリファイスでは、7デッキ24枚が採用されました。
他の採用カードの変化としては、マナ加速には《楽園のドルイド》ではなく《豆の木の巨人》を採用するデッキが多くなっています。
《楽園のドルイド》は2マナと軽く、アタックにもブロックにも参加でき、好きな色マナが出せる点が優秀ですが、除去されてしまうとリスクがある点がデメリットになります。
除去されそうなのでマナを出すためにタップしにくいというシーンは実際のゲームでもそこそこ見かけますね。
一方で《豆の木の巨人》は3マナで、持ってこれるのは基本土地なので加速した分で供給できる色マナは1種類というデメリットはありますが、安全にマナを伸ばせる点がメリットになります。
トップメタであるジェスカイファイアーズの《轟音のクラリオン》を考えると、《豆の木の巨人》の方が安全そうですね。
しかしThe Finals2019で優勝したジャンドサクリファイスには《戦争の犠牲》がなんと0枚!
6マナ域の呪文がなくなったこともあってか、《楽園のドルイド》も《豆の木の巨人》も不採用になっています。
《戦争の犠牲》の枠には代わりに《孵化+不和》、《席次+石像》の2種類の分割カードが採用されています。
《孵化+不和》は主に《孵化》側を使います。
《孵化》はコンボパーツとなる《大釜の使い魔》や《波乱の悪魔》、フィニッシャーの《フェイに呪われた王、コルヴォルド》などのクリーチャーをたった1マナで探しに行ける優良サーチ。
《不和》は青マナが《金のガチョウ》からしか出せないためたまーにしか打てませんが、追放除去なので死亡誘発能力を持った《炎の騎兵》や《茨の騎兵》などに対して有効です。
《席次+石像》はどちらも強力。
《席次》はブロッカーに接死を付けて相手アタッカーを討ち取るほか、《波乱の悪魔》に接死を付ければ、どれだけ大きくても1点で破壊することができます。
《石像》は4マナで除去としては少し重めですが、クリーチャーはもちろん、《魔女のかまど》、《パンくずの道標》、《創案の火》などの置物にも対処できる便利な呪文。
基本的にどんなデッキが相手でも腐ることがないため、メインに入れやすい丸いカードですね。
色んなデッキが出てくるであろう『テーロス還魂記』発売後の環境でも活躍してくれそうです。
アリーナでも《孵化+不和》と《席次+石像》を採用したジャンドサクリファイスにマッチングすることが多いので、今後このタイプが主流になるかもしれません。
ということでざっくりでしたが、直近の大会結果と、今のところのトップメタであるジェスカイファイアーズ、シミックフラッシュ、ジャンドサクリファイスのデッキの変遷のまとめでした。
今後『テーロス還魂記』の発売によってどのようにメタゲームが変化するかが楽しみですね。
では!(‘ω’)
ジェム、ゴールド、カード資産の増やし方【無課金向け】
【MTGアリーナ】初心者向けの記事をまとめてみた【ガイド】
【MTG】MTGプレイヤーにめっちゃおすすめのバッグ【サプライ】
《Twitterやってるのでよかったらフォローお願いします!》
かーむ@MTGアリーナブログ (@calm_blog) | Twitter