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【MTG】日本選手権2019のトップ8デッキリスト【スタンダード】

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おっすおっす。

かーむです。

 

9月7日~8日には日本一のMTGプレイヤーを決める大会、『日本選手権2019』がありました。

 

日本選手権は

1日目:スタンダード5回戦+ブースタードラフト3回戦

2日目:ドラフト3回戦+スタンダード2回戦

→全13ラウンドの終了後にTOP8による決勝ラウンド

という混合フォーマットでのあらゆるMTGの腕を試される大会になっています。

 

今回は、そんな日本選手権2019のTOP8に残ったデッキたちを紹介します。

 

TOP8

まずはTOP8の顔ぶれを見てみましょう。

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MTG公式サイトのカバレッジより

 

順位 デッキ
優勝 4色ケシスコンボ
準優勝 4色ケシスコンボ
ベスト4 ゴルガリランデス
ベスト4 エスパーヒーロー
ベスト8 ボロス・フェザー
ベスト8 緑タッチ赤アグロ
ベスト8 グリクシスコントロール
ベスト8 ボロス・フェザー

 

優勝は4色ケシスコンボ!

そして決勝は4色ケシスコンボ同士の対決となりました。

 

TOP8の内訳をみると、ビートダウンが3つコンボが2つコントロールが2つミッドレンジが1つ

色も白が少し多いですが全色が2つ以上ランクインしており、環境最終期らしい顔ぶれです。

 

今回ワンツーフィニッシュを飾った2つのケシスコンボはそれぞれ、ビートダウンとミッドレンジ、コントロール×2を降して決勝に昇っており、デッキパワーの高さを感じます。

 

デッキリスト

優勝:4色ケシスコンボ

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■インポートリスト

 

今回の優勝デッキ。

《ウルザの殲滅波》をサイドに落とし、コンボパーツを探しに行ける神殿は4枚。

さらに追加のコンボパーツとして《始祖の使徒、テシャール》がメインから採用され、コンボ達成を強く目指した構成になっています。

 

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墓地からコンボパーツを呼び戻す

 

 

呪文に目を向けると、《ヨーグモスの不義提案》がメインサイドに1枚ずつ、サイドには《戦慄衆の指揮》が1枚用意されています。

先日のMOMCQの決勝でもありましたが、ケシスコンボではキーパーツの《隠された手、ケシス》を引けなくてコンボを始められずに負けというパターンがちょこちょこ起こります。

そんな時でもこの2つのカードがあれば、墓地さえある程度肥えてくれていれば場にケシスがいない状態から突然コンボを始めるルートを作ることができます

 

 

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ケシスが場にいなくても墓地を使ってコンボスタート

早いデッキに対しては《隠された手、ケシス》が3マナ3/4と良スタッツであり、《ケイヤの誓い》によるライフゲインがあるため、ある程度の耐性がありますが、サイドから《クルーグの災い魔、トラクソス》《黎明をもたらす者、ライラ》がサイドインされ、シンプルに盤面の優位を取りに行くプランを追加することができます。

 

 

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デカイ!!

 

準優勝:4色ケシスコンボ

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■インポートリスト

 

続いて準優勝のデッキ。

 

こちらのデッキでは、《ケイヤの誓い》《暴君の嘲笑》と散らされているのが特徴的です。

 

《暴君の嘲笑》を採用するメリットとしては、まず除去としての面。

ミラーの《隠された手、ケシス》や巨大な《ハイドロイド混成体》を除去できます。

また、バウンスモードは自軍のクリーチャーを除去から守ったり、伝説のクリーチャーをもう1回唱えるために手札に戻すなどのトリッキーな使い方ができます。

かなり面白いセレクトだと思います。

 

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除去が散ってる

またサイドボードに目を向けると、クリーチャーを多く採用していた優勝デッキとは対照的に、除去カードが多めに採用されています

 

 

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サイドに3種の除去

 

《見栄え損ない》は吸血鬼を始めとした早めのデッキに強く、《アダントの先兵》なども除去できるのが嬉しいですね。
《リリアナの勝利》は生贄のため、《神々の思し召し》をすり抜けてボロス・フェザーのクリーチャーを除去できる優秀なカードです。

《暗殺者の戦利品》は万能除去。ミラーでは土地を攻めるのが有効な盤面もありそうです。

 

 

 

 

 

ベスト4:ゴルガリランデス

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■インポートリスト

 

ベスト4はゴルガリランデス。

 

主に3種類のカードで相手の土地を破壊していくデッキです。

4色ケシスに代表されるように、今のスタンダードは多色環境であり、特定の色マナを潰すことで相手のデッキを機能不全にする戦略が多くのデッキに対して有効です

 

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土地を割る!!

 

メインには4色ケシスの《モックス・アンバー》を止められる《大いなる創造者、カーン》が採用されています。

 

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そしてー2能力によるサイドボードからのシルバーバレット戦略もあります。

《異形化するワンド》はボロス・フェザーに対して特に強力なカードです。

無色のため、《神々の思し召し》で弾かれることがありません。

 

 

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プロテクション無視の疑似的な除去

 

 

また、4色ケシスのようなマナベースがタイトなデッキや、スケープシフトなどの勝ち手段を土地に頼ったデッキに対しては《世界のるつぼ》を引っ張ってくることで、ほぼ無限《廃墟の地》 による土地攻めプランが有効です。

 

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何度も《廃墟の地》を使い回す

サイドボードには最近緑単によく採用されている《蔦草牝馬》

呪禁という強力な除去耐性に加え、黒のクリーチャーにブロックされないという回避能力も持ち合わせています。

スケープシフトのゾンビトークンや《隠された手、ケシス》にブロックされないというのは今のメタだと重要なポイントですね。

 

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強力な除去耐性と回避能力

 

ベスト4:エスパーヒーロー

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■インポートリスト

 

もう1つのベスト4はエスパーヒーロー。

結局環境最終期までいましたね。

 

このデッキでは《ボーラスの城塞》が2枚採用されています。

デッキトップの土地をどかす関係で4マナ域は《聖堂の鐘憑き》ではなく《精鋭護衛魔導士》になっています。

 

 

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今はコンボデッキがトップメタであるため、いたずらにゲームを長引かせると簡単にまけてしまいます。

このようなメタゲームなら、ライフを犠牲にして無理やりゲームをフィニッシュまで持っていけるオプションをデッキに仕込んでおくという発想にはとても納得しますね。

 

サイドボードには2人の墓地対策プレインズウォーカー。

《夢を引き裂く者、アショク》はよく見るカードですが、《オルゾフの簒奪者、ケイヤ》も最近採用が増えているように感じます。

ケイヤに関しては-5がフィニッシュブローになるというのが大きいですね。

《夢を引き裂く者、アショク》がある程度カードを追放してくれていれば、かなりの打点を叩き出してくれそうです。

 

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墓地攻めるマン。いや、メン。

 

 

 

 

 

 

ベスト8:ボロス・フェザー

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■インポートリスト

 

ベスト8にはボロス・フェザーが2つランクインしてます。

こちらのデッキではボロス・フェザーとしては少し重い、《正義の模範、オレリア》が採用されています。

 

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ターンを渡さずに仕留める

 

サイドの《栄光の好機》と合わせて、相手にターンを渡さずに仕留めるオプションも搭載されています。

発想としては、上で紹介したエスパーヒーローの《ボーラスの城塞》と同じだと思います。

 

 

サイドボードには《高山の月》《暴れ回るフェロキドン》が2枚ずつ。

スケープシフトへのガードが若干高めになっています。

 

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スケープシフトメタ

 

 

ベスト8:緑単タッチ赤アグロ

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■インポートリスト

 

続いて緑単タッチアグロ。

 

先日の『基本セット2020』環境名人戦では緑単タッチが結果を出していましたが、このデッキではタッチする色に赤を選択しています。

 

 

 

赤をタッチすることで手に入れたオプションとしては、火力呪文と《グルールの呪文壊し》《主無き者、サルカン》といった追加のクロックです。

 

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赤の追加のクロック

 

《グルールの呪文砕き》は環境屈指の3マナクリーチャーです。
暴動で+1/+1カウンターを置いて4/4で場に出せば《ケイヤの誓い》《稲妻の一撃》の圏外にいる脅威になります。

また、速攻のモードは《時を解す者、テフェリー》《覆いを割く者、ナーセット》などの3マナプレインズウォーカーの処理能力が非常に高いです。

 

《主無き者、サルカン》は単体でも強力ですが、先に並んでいた《ボーラスの壊乱者、ドムリ》《アーク弓のレインジャー、ビビアン》といったプレインズウォーカーが急に殴ってくるため、突然死を狙うことができます。

 

サルカンと同じく1枚挿しで、《放たれた怒り》突然死狙いパートⅡとして採用されています。

《グルールの呪文砕き》に当てるだけで8点ないし10点のダメージになるため、容易にリーサルの状況を作ってくれそうです。

 

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突然死オプションⅡ!

 

 

ベスト8:グリクシスコントロール

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■インポートリスト

 

 『基本セット2020』環境名人戦に続き、日本選手権でもグリクシスコントロールがランクイン。

 

なんとコントロールにもかかわらず、土地が24枚に抑えられています。

代わりに、マナカーブを見ればわかる通り、2マナ以下のカードが14枚とすこし軽めのこうせいになっています。

《発見//発散》が2枚採用され、土地を探しに行けるようになっており、十分な土地がある場合には有効牌を探しに行くこともできます。

 

 

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土地を探しに行ける

 

除去枠としては、お馴染みの《アングラスの暴力》や準優勝のケシスデッキのサイドにも採用されていた《リリアナの勝利》の他、《ヴラスカの侮辱》も採用されています。

少し重いですが、ケシスコンボが流行っている今は追放除去なのが偉いですね。

なんだか久しぶりに見た気がします。

 

 

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生きとったんかワレ!!!

 

 

珍しいカードとしては《破滅を囁くもの》が1枚挿しされています。

エスパーと比較すると、グリクシスは手札を捨てさせることは得意な一方で、《時を解す者、テフェリー》がいない分、カードを直接的に引いていく能力が少し低いのが欠点でした。

カードを直接引くわけではありませんが、《破滅を囁くもの》ドローの質を高めることで補うことができます

 

 

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欲しいカードを探しに行ける

サイドには優秀な2種類の3マナクリーチャー。

特に《正気泥棒》は最近見かけていなかったので、急に出てきて2回殴られて投了した緑系デッキがそこそこいたんじゃないかと思います。

 

 

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急にクリーチャー出てくるやん!!

 

 

ベスト8:ボロス・フェザー

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■インポートリスト

 

最後はボロス・フェザー。

こちらには《正義の模範、オレリア》は入っていませんね。

 

代わりに、最近は《神々の思し召し》に取って代わられた《防護の光》が1枚挿しされています。

 

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全除去も耐える!

サイドには《啓蒙》が採用されています。

若干の苦手なシミックネクサスの《荒野の再生》のほか、赤単の《実験の狂乱》あたりが狙いでしょうか。

 

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1マナでテンポよく致命的なエンチャントを処理

 

 

ということで日本選手権2019のトップ8でした!

 

近頃はどんどん『エルドレインの王権』のカードたちが続々公開されてきて、デッキの創作意欲が刺激されますね!

 

「これ使えるかも!」とか「コレとアレ組み合わせたらやばくね!?」とか考えてるのが楽しい時期です。

 

新環境も楽しみですが、残りわずかとなった現環境も最後まで楽しみたいと思います。

 

では!(*’ω’*)

 

 

 

 

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