おっすおっす。
かーむです。
今回は久しぶりに座学シリーズ。
先日の世界選手権でアゾリウスコントロールが優勝したせいか、TLでカウンター(打消し)に関する話題をよく目にします。
関連して、カウンターを有するデッキに対して有効とされるハンデス(手札破壊)についての話もちらほら。
というわけで、今回はハンデスとカウンターの違いについてざっくりとまとめてみたいと思います。
ハンデスとカウンターの特性
ハンデスとカウンターの違いについて触れる前に、それぞれの特性を確認してみましょう。
ここでいうハンデスは、「対戦相手の手札を見て、1つ選んで捨てさせる」タイプのものを指します。
捨てるカードを相手が選ぶタイプのハンデスは今回別物とします。
まず共通して言えることは、基本的にどちらも1対1交換であるという点ですね。
スタック上の呪文、手札という違いはありますが、ハンデスもカウンターも「相手のカードと1対1交換を行う」という性質があります。
また、どちらも解決される前の呪文に干渉するため、盤面には影響を与えません。
ハンデスもカウンターも、既に場に出たものには無力です。
ハンデスの特性
続いてハンデスとカウンターそれぞれの特性を個別に見ていきましょう。
ハンデスの特性としては、まず(カウンターに比べて)軽いという点があります。
《強迫》で《エルズペス、死に打ち勝つ》をディスカードさせる場面は現スタンダードでもよく見かけますが、ハンデスではこのような1マナで5マナのカードを落とすような有利な交換がしやすいです。
また、相手の手札を確認できるため、相手のプランを確認するとともに自分のプランを作りやすいというメリットもあります。
一方でテンポ面ではこちらが不利です。
こちらはハンデスのためにマナを使っていますが相手はマナを使っていません。
そして盤面には干渉していないため、わずかではありますが、基本的にはテンポとしてはマイナスになります。
例外としては、次のターン相手が唱えるはずのカードを捨てさせることでテンポを奪えることがあります。
前回の座学記事のテンポアドバンテージの部分で触れた、「手札に唱えるカードない=何もできない状態」を作ってテンポを奪うようなケースですね。
極端な話、相手の手札が0になれば起動型能力以外の相手の行動を完全に無にできます。
テンポ面のマイナスに加えて、ハンデスにはもう一つデメリットがあります。
デメリットと言うか弱点のようなものですが、ソーサリーであるためにトップで引かれたカードには対応できません。
関連して、消耗戦になりお互いに手札がほぼ0の状態ではハンデスは何の役にも立たないため、ハンデスが入っているデッキはトップ勝負では不利になります。
というわけで、ハンデスの特性についてまとめると、
・軽い
・相手の手札を確認しつつ脅威を未然に防げる
・テンポ面ではマイナス
・デッキトップには対応できない
・トップ勝負では不利
という感じです。
カウンターの特性
続いてカウンターの特性を見てみましょう。
カウンターの特性でまず触れたい点と言えば、受動的であることです。
「呪文を打ち消す」という都合上、相手が呪文を唱えるまでは何もすることができません。
ハンデスのように自分からは打てないということですね。
また、ハンデスとの比較としてはテンポを奪いやすいという特性があります。
序盤であれば1つ呪文を打ち消せばまず他のアクションはできないでしょうし、中盤以降でも、打ち消す呪文が重い場合にはこのターンに相手が使えるマナが少なくなるため他の行動が取りにくくなります。
↑の図の例では、5マナの呪文を2マナでカウンターすることでこちらは3マナ浮きました。
浮いた3マナでほかに除去を打ったりドロー呪文を唱えることで、こちらは他の行動ができます。
上手いこと決まった時には「2アクション」とか言ったりしますね。
ハンデスとの対比としてもう1つ、カウンターでは相手のトップにも対応することができます。
トップ勝負の時にハンデスを引いてしまうとほぼなにも引けなかったのと変わりませんが、カウンターを引いた場合は相手のトップデッキを一度無効にできる分、ハンデスよりも有用です。
「ハンデスより強いじゃん!カウンター禁止にしろ!!」
と思ってしまいそうですが、落ち着きましょう。
カウンターはカウンターで弱点もあります。
まず1つは、打消しを構えるには(使わないかもしれない)マナを残しておく必要があるという点です。
↑の図の状況では手札から《悪夢の詩神、アショク》を出すことはできますが、そうするとカウンターが打てなくなります。
また、次のターンの相手のアクションをケアしてカウンターを構えた結果、相手が何もしてこなかった場合はこちらも1ターン何もしなかったことになり、有効に使えたはずの5マナを無駄にし、テンポを失ってしまいます。
さすがにこの場ならアショク出しそうですが
つまりカウンターを構えるには、使うか使わないか分からないマナを残さないといけないということですね。
この時、《海の神のお告げ》や《暴君の嘲笑》のようなインスタントで動ける呪文があると相手が呪文を使ってこなかった場合でもこちらがアクションでき、この弱点をカバーすることができます。
コントロールにおいて、インスタントが重宝される理由の1つですね。
もう一つの弱点は、相手のアクションがカウンターよりも軽い場合効果が半減することです。
↓の図の場合だと、先ほど《世界を揺るがす者、ニッサ》をカウンターした場合と逆で、1マナの呪文を3マナでカウンターしています。
このように、速いデッキ相手などではカウンターよりも相手の呪文の方が軽く、カウンターしてもテンポを取られてしまったり、そもそもカウンターが間に合わないことも多いです。
上の方で「テンポを奪いやすい」と書きましたが、テンポを取れるのはカウンターよりも相手のデッキの方が重い場合に限るということですね。
実際のゲームでも、赤単アグロVSアゾリウスコントロールの場合には、赤単アグロの構成に対して打消しを打つ暇がないこともよくありますね。
そういう意味では、《霊気の疾風》は1枚でカウンターと除去を同時に構えられるのが強いですね。
というわけでカウンターの特性をまとめると、
・(ハンデスと比べて)ちょっと重い
・デッキトップに対応できる
・トップ勝負で引いてもOK
・テンポを奪える(相手の呪文がカウンターより重い時)
・ただし構えた結果テンポを失うことがある
といったところでしょうか。
カウンターとハンデスの特性まとめ
最後に要所だけまとめます。
ハンデスとカウンターの共通の特性は以下の3つ
・1対1交換を行う
・解決前の呪文に対処する
・盤面には干渉しない
ハンデスとカウンターの比較については以下の通り。
ハンデス | カウンター | |
能動/受動 | 能動的 | 受動的 |
軽さ | (比較的)軽い | (ハンデスに比べて)重い |
テンポ | 不利(失う) | 有利(カウンターの方が軽ければ) |
デッキトップ | 対応できない | 対応できる |
比較の形にならない特性もあるので、そちらは各章を見直してみてください(*’ω’*)
ちなみにまとめを踏まえて冒頭に書いた「ハンデスがカウンターに対して有効とされる」という通説を考えてみると、カウンターよりもハンデスの方が軽く、通らなくても相手にマナを使わせられるし、通ればハンデスで手札から回答を抜いたうえでこちらの脅威を展開できる…という感じでしょうか。
結構細かいところは省きながら書いちゃいましたが今日はここまでにしたいと思います。
また機会があれば、カウンターやハンデスの打ちどころなんかについても書いてみたいですね。
MTG、上手くなりたい!!
では!(*’ω’*)
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