おっすおっす。
かーむです。
先週末10月26日に、第15期の神挑戦者決定戦と神決定戦が晴れる屋トーナメントセンターで開催されました。
『エルドレインの王権』発売後の大きめの国内大会としては(たぶん)初めてのものになると思いますので、その結果をまとめてみました。
まずは神挑戦者決定戦のトップ8デッキ、そのあとに神決定戦のデッキを紹介したいと思います。
神挑戦者決定戦TOP8デッキ一覧
順位 | デッキリスト |
1位 | シミックフード |
2位 | シミックフード |
3位 | ティムールファイアーズ |
4位 | バントフード |
5位 | シミックフード |
6位 | バントフード |
7位 | ラクドスナイト |
8位 | セレズニアアドベンチャー |
まずは神挑戦者決定戦を見ていきましょう。
TOP8のうち7つが緑を含むデッキで、さらにそのうち5つが青緑系フードデッキです。
しかしフードの海を渡り切って神への挑戦権を手にしたのはセレズニアアドベンチャーでした!
アドベンチャー系デッキはフード系に有利と言われていますが、シングルエリミネーションでも2つのシミックフードを撃破してそのまま優勝しています。
ラクドスはフード系デッキへのメタデッキになり得ると思っていたので、個人的にはラクドスナイトがシミックフードに負けているのが意外でした。
TOP8デッキリスト
それでは個別のデッキを見てみましょう。
※順位はスイスラウンドでのものです※
1位 シミックフード
スイスラウンド1位はシミックフード。
フードデッキが多いと踏んでか、《霊気の疾風》がメインから2枚採用されています。
4枚積みが当たり前だった《探索する獣》はミラーでは狼でよく止まってしまうため、2枚まで枚数が減らされています。
メインサイドに1枚ずつ採られた《裏切りの工作員》も同型メタでしょうか。
ブロッカーの奥で忠誠度を貯めていく《世界を揺るがす者、ニッサ》を奪うことで、盤面をひっくり返すことができます。
2位 シミックフード
スイスラウンド2位もシミックフード。
こちらは《アーク弓のレインジャー、ビビアン》を採用しています。
ミラーマッチでは3/3や4/4など、同サイズで殴り合うことが多いため、継続的なサイズアップは有効に働きそうです。
サイドの《恋煩いの野獣》は主にブロッカーとしての採用です。
赤単やグルールはもちろん、ミラーマッチでも強力な壁になります。
《探索する獣》と相打ちが取れ、狼で対処するにも食物トークンが2つ必要になります。
出来事モードも、《王冠泥棒、オーコ》を出す前にブロッカーを展開しておけるのも地味に嬉しいですね。
《神秘の論争》は後手でも相手の先手2ターン目《王冠泥棒、オーコ》に干渉できる優秀なサイドカード。
中盤戦でも、《世界を揺るがす者、ニッサ》や《ハイドロイド混成体》など重いカードへのカウンターとして有効なため、意外と賞味期限が長いナイスな1枚です。
3位 ティムールファイアーズ(騎兵型)
3位はようやく非フードデッキ。
騎士型の《創案の火》デッキです。
この手のデッキでは鉄板だった《抽象からの抽出》の代わりに、《伝承の収集者、タミヨウ》が採用されています。
《創案の火》が出ていると、1ターンに2回しか呪文を唱えることができなくなりますが、《抽象からの抽出》を唱えると2枚手札は増えるものの、そのターンはあと1回しか呪文を唱えることができません。
《伝承の収集者、タミヨウ》の+能力は1枚しか手札は増えず、下手をするとスカる可能性がある一方、呪文を唱える回数が減らないのは大きなメリットです。
《轟音のクラリオン》の代わりに《樹上の草食獣》が採用されていることもあり、《樹上の草食獣》でブロックすれば複数回の能力起動も十分見込めます。
メインサイドに合計3枚採用された《魔術遠眼鏡》は《王冠泥棒、オーコ》対策でしょうか。
バントには《秋の騎士》、スゥルタイには《ゴルガリの女王、ヴラスカ》で除去されてしまいますが、純正シミックフードにはかなり有効に見えます。
4位 バントフード
4位はバントフード。
純正との違いとしては、《拘留代理人》と《秋の騎士》の採用です。
量産された食物トークンや3/3の鹿を一気に追放したり、《創案の火》や《予言された壊滅》などの置物を破壊できるのは純正シミックにはないオプションです。
同じ青緑x型のスゥルタイと比較すると、丸さが重視されている印象です。
5位 シミックフード
こちらのデッキリストは《アーク弓のレインジャー、ビビアン》、《恋煩いの野獣》、《裏切りの工作員》が採用されており、スイス1位と2位のデッキを混ぜたような形ですね。
2枚採用された《厚かましい借り手》は、食物トークンを構えた《意地悪な狼》の格闘をスカらせることができ、色対策カードの《害悪な掌握》や《霊気の疾風》にも引っかかりません。
今はメインから色対策カードが採用されていることも多く、一周回って全然除去されないことがあって地味に仕事が増えているクリーチャーですね。
6位 バントフード
6位はバントフード。
4位のものよりも白いカードが若干多く、《時を解す者、テフェリー》や《狼の友、トルシミール》が採用されています。
《時を解す者、テフェリー》は相手の《夏の帳》やカウンターモードの《霊気の疾風》を封じつつ、こちらの呪文を確実に通せるようになるため、ゲームを有利に進めやすくなります。
サイド後は合計10枚のカウンターと《覆いを割く者、ナーセット》を入れて、コントロールとして振る舞うプランもあり、個人的には非常に好みのリストです。
7位 ラクドスナイト
TOP8中唯一の緑が入っていないデッキ。
友人がこのリストをもとに少しいじってランクマを回していますが、概ねフード系デッキに有利だそうです。
《王冠泥棒、オーコ》が 対応できない速度と手数が魅力です。
また、アリーナではフード対策でメインから《害悪な掌握》や《霊気の疾風》を入れたデッキが流行っていますが、主なアタッカーが黒なのでそのあたりの対策カードが刺さりにくいのも利点ですね。
《黒槍の模範》は《探索する獣》を討ち取り、《朽ちゆくレギサウルス》は《意地悪な狼》を超えるサイズで攻め込むことができます。
フィニッシュブローは《エンバレスの宝剣》。
+1/+1修正に二段攻撃&トランプル付与と超強化をもたらしてくれます。
このデッキならかなり軽いマナで場に出せそうですね。
8位 セレズニアアドベンチャー
最後は優勝したセレズニアアドベンチャー。
こちら軽量クリーチャーが大量に搭載されており、《王冠泥棒、オーコ》の処理能力を上回る展開力があります。
《エッジウォールの亭主》を3/3にしているヒマがなく、《恋煩いの野獣》は強力な壁として立ちはだかりつつ《フェアリーの導母》の出来事ソーサリーで空から殴ってきます。
さらに《敬慕されるロクソドン》によるブン回り&戦線強化もあり、明確にシミックフードには有利が取れそうです。
また、《大集団の行進》による面での攻撃もフード系デッキではかなり対処しづらいですね。
現在のメタでは全体的にエンチャントへのガードが下がり気味なので、《議事会の裁き》もかなり有効な除去として機能してくれそうです。
メタゲームブレイクダウン
今回のトップメタはゴルガリアドベンチャー。
2位は《害悪な掌握》や《残忍な騎士》などによりフード系デッキをメタりやすいフード系デッキ(謎)、スゥルタイフード。
フード系デッキがしっかりマークされた形になりますが、結果として1位~3位まで全て緑絡み。
メタ全体でみると、緑絡みが54%を超えており、メイン《害悪な掌握》や《霊気の疾風》はもやむなしといったところ。
神決定戦デッキリスト
続く神決定戦では以下のようなマッチアップになりました。
神:ティムール荒野の再生
挑戦者:セレズニアアドベンチャー
結果は3-1で神が勝利し、神がその座を維持することとなりました。
スタンダード神のデッキリストはこちら。
神が選んだデッキはティムール荒野の再生。
ターン終了時に《荒野の再生》の能力が誘発したら、土地からマナ全部出してアンタップさらに土地出して巨大な《発破》を打ち込むコンボデッキです。
《発展+発破》を複数引いた場合、《発展》で相手のカウンターをコピーしてカウンターし返す小技が個人的に好きです。(なお疾風と軽蔑)
・今対処されにくいエンチャントが軸
・《害悪な掌握》が効かない
・盤面劣勢でもリーサルが狙える
最近アリーナでも少し数を増やしていましたが、上記3点あたりが強みでしょうか。
メインにアクション→《荒野の再生》で土地起こして相手ターンにカウンターという動きが動きとして強く、全体的にカウンターが多く採用されていて、旧環境に比べてコントロール要素が若干濃いめになっています。
《荒野の再生》と《発展+発破》のコンボのほか、《厚かましい借り手》をカウンターで守りながら殴るプランもあり、実際に神決定戦の最終ゲームでは《厚かましい借り手》3体で殴ってましたね。
出典:YouTube
コンボ、コントロール、フラッシュとして柔軟に立ち回ることができ、見た目よりもずっと器用なデッキですね。
さすがスタンダード神です。
ということで、第15期の神決定戦・神挑戦者決定戦のまとめでした!
メタが緑に寄っていて批判も出ていたりしますが、個人的には結構やりがいある環境だと思っているので、引き続き研究していきたいと思います!
では!(*’ω’*)
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