おっすおっす。
かーむです。
7月20日・21日にアメリカのデンバーにてスタンダードのマジックフェストが開催されました。(参加者616名)
トップ8のデッキリストや2日目のメタゲームが公開されてましたので、紹介していきたいと思います。
【MTG】M20新環境1発目のSCGのトップ8デッキリスト【スタンダード】
トップ8
早速、トップ8のデッキを見ていきましょう。
順位 | デッキ |
1位 | バントスケープシフト |
2位 | シミックネクサス |
3位 | バントスケープシフト |
4位 | オルゾフ吸血鬼 |
5位 | バントスケープシフト |
6位 | ボロス・フェザー |
7位 | ジェスカイフレンズ |
8位 | バントスケープシフト |
なんと優勝含めて、トップ8の半分がバントスケープシフト!!
環境初期はアグロが勝ち組でしたが、ここに来てコンボデッキが隆盛してきました。
1位 バントスケープシフト
今回の優勝はバントスケープシフト!
使用者は強豪、Luis Scott-VargasことLSV!!
バントスケープシフトは《風景の変容》と《死者の原野》をキーカードにしたコンボデッキ。
デッキはほとんど土地とマナ加速で構成されており、なんと土地は28枚も積まれています。
簡単にデッキの動きを紹介します。
まず序盤はひたすらマナ加速してとにかく土地を並べます。
《樹上の草食獣》は追加の土地を置きつつ、相手の序盤クリーチャーを止める優秀なブロッカー。地味に到達も持っています。
また、《成長のらせん》はデッキを掘り進めてキーカードを探しながら、マナを加速することができます。
マナ加速して土地が十分並んだら《風景の変容》を打って、一気に土地を場に出すことで大量のゾンビを生成して殴り倒します。
《風景の変容》を確実に通すため、《時を解す者、テフェリー》が4枚フル投入されています。
また、プラス能力で相手のターン終了時に《風景の変容》を打つことで、疑似的にゾンビに速攻を持たせることができます。
さらに相手は除去を打つこともできません。
リストを見ると遅そうに見えますが、なんと最速4ターン目からゾンビ生成体制に入ることができます。
また、シンプルなコンボゆえに安定性も兼ね備えています。
最悪、《死者の原野》さえ場に出ていれば、《風景の変容》を引けなかったり打ち消されたとしても、いずれ土地が7種類並んで普通に土地を置いていくだけでゾンビが生成されるようになります。
そのため、ほとんど《死者の原野》の1枚コンボとも言える構成になっています。
そして速さや安定性はもちろんですが、バントスケープシフトの何よりもの脅威は対処のしにくさです。
キーカードの《死者の原野》は土地のため、打ち消すことも除去することも難しく、ゾンビの生成を止める手段は非常に限られています。
何と言っても、コンボデッキの強みは対処されなかった場合のコンボ達成のしやすさです。
今の混沌としたメタゲームでは、1デッキあたりに割けるサイドボードはどうしても少なくなります。
本大会ではスケープシフトへのガードが低かったこともありそうですが、サイドボードにバントスケープシフトに対して有効なカードがなかったデッキも多かったことと思います。
今回結果を出したことでマークされていくはずなので、今後のメタの変化に大きく影響していきそうです。
蛇足ですが、このデッキでは今回入賞したバントスケープシフトの中で唯一、《廃墟の地》を1枚採用しています。
ミラーマッチでは《死者の原野》の数が決め手になりますが、そこはさすがLSV。
しっかりミラーマッチを見据えた構成になっています。
1枚挿しでも《風景の変容》でサーチできるため、特殊能力を持った土地のシルバーバレット戦略も重要になってきそうです。
2位 シミックネクサス
2位はシミックネクサス。
今回のマジックフェストの決勝はコンボデッキ対決だったようですね。
このリストでは《抽象から抽出》が採用されています。
デッキの上から7枚見て、必要なカードを持ってくるというコンボデッキに打ってつけのカードです。
コントロールでも強力です。
バントスケープシフトと比較すると、こういった特定のカードを探してきてパーツを揃える必要がないという点も、バント側の強みに思えますね。
3位 バントスケープシフト
こちらのデッキではメインに1枚《栄光の終焉》が積まれています。
X=10以上で打つことも容易なため、 《肉儀場の叫び》や《炎の一掃》で除去されない4/4の天使を展開することができます。
こちらだけ飛行で上から殴れるため、ミラーマッチでも光りそうですね。
4位 オルゾフ吸血鬼
4位はオルゾフ吸血鬼。
安定して好成績を残しています。
こちらのサイドボードには《軍団の最期》が採用されています。
最近はバント、エレメンタル、吸血鬼など、同じクリーチャーを4積みしているデッキが多いので使いやすそうですね。
僕が大好きな《ハイドロイド混成体》も、点数で見たマナコストは2なので追放することができます。
こっそりバントスケープシフトに対しても有効なタイミングがあるので、今後は吸血鬼のサイドボードでよく見かけるようになるかもしれません。
5位 バントスケープシフト
5位のデッキには、サイドボードに《アジャニの歓迎》が採用されています。
ゾンビ生成モードに突入すれば、猛烈な勢いでライフが増えて、一気に安全圏までにげることができます。
6位 ボロス・フェザー
6位はボロス・フェザー。
こちらも新環境から安定して入賞しており、数を増やしています。
晴れる屋の環境初陣戦では優勝していましたね。
最初は《防護の光》が1枚というのは、《ケイヤの怒り》などのダメージを伴わない全体除去へのガードが下がりすぎると思っていましたが、 後述するメタ分布を見てもコントロールはほとんどいないため、やはり正解みたいですね。
7位 ジェスカイフレンズ
コントロールはほとんどいないと言ったばかりですが、7位はジェスカイフレンズ。
てっきりエスパーフレンズに取って代わられたと思っていましたが、今回はメタにバッチリ合っていました。
まず軽量火力と2種類の全体除去によって各種アグロデッキやランプデッキに対して有利に立ち回ることができます。
そして遅いデッキに対しては《時を解す者、テフェリー》。
コントロールやミッドレンジはもちろん、コンボデッキに対してもこちらのカウンターが必ず通るようになるため、有利な状況を作りやすいです。
そしてフィニッシャー。
《主無き者、サルカン》は飛行クロック、《目覚めた猛火、チャンドラ》は直接ダメージと、どちらもしっかりと本体にダメージを通しやすい能力を持ち、速やかにゲームを終わらせてくれます。
特に《目覚めた猛火、チャンドラ》は今後流行りそうなバントスケープシフトに対して有効なカードです。
打ち消されないうえ、プラス能力でゾンビを無視してダメージを与え、マイナス能力でゾンビトークンを一掃することができます。
現状のメタ的には良いポジションに着いているので、今後増えてくるかもしれません。
8位 バントスケープシフト
最後のバントスケープシフト。
こちらのサイドボードには《押し潰す梢》を採用。
ゾンビトークンでブロックできない飛行クリーチャーを除去できる、バントカラーでは貴重な能動的な除去です。
また、シミックネクサスの《荒野の再生》や、ミラーの《牢獄領域》も割れる優れものです。
メタゲームブレイクダウン(2日目)
続いてメタ分布を見ていきましょう。
2日目進出デッキとメタ分布
デッキ多すぎィ!!!
少し簡略化しましょう。
2日目進出デッキとメタ分布(簡略版)
だいぶ見やすくなりました。
今回のトップはバントスケープシフト。
最大勢力がそのまま勝ち組になるという珍しい形になりました。
続く2位はエスパーミッドレンジ、3位はボロス・フェザーでしたが、エスパミッドレンジはTOP16にも残ることができませんでした。
アーキタイプで見た分布
今回はオマケでアーキタイプごとの分布も調べてみました。
バントスケープシフトが暴れまくったとはいえ、やはりまだまだアグロが最大勢力でした。
一方でコントロールは全体の5%以下ということで、鳴りを潜めています。
コントロールはメタに合わせて構築する必要があるため、もう少しメタが固定化してきてから追い上げてくると予想します。
サイドボードを考える際の参考になれば幸いです(*’ω’*)
ということでMFデンバーの結果でした!
今回の結果を受けて、僕も新しいデッキを組んでみようと思います。
8月にMTGアリーナのイベントを開催しますので、もしみなさんも手応えがあるデッキが組めたら、ぜひ参加してみてください(*’ω’*)
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では!
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